2-2. 世界のカタチが変わる

2-2-1. 「カネ」から「モノ」へ ~塗り替わる世界の勢力図

関連項目 2-2-2. デフレスパイラルのゆくえ 2-2-3. 新グローバル資本主義、広がる経済格差 米ドルを基軸とする自由貿易 これまで世界経済の中で価値のよりどころとなっていたのは、「米ドル」(=カネ)であった。しかし、これからは米ドルの価値は絶対的なものではなくなる。それどころか、カネの価値は相対的に低下し、経済の中心は「モノ」へと移り変わっていく。 米ドルがこれまで「基軸通貨」であることができたのは、石油や食料、鉱物など、何でも買える「万能の通貨」だったからである。だが今後、世界の枠組みは「米国一極集中」から「多極化」の時代を迎える。政治的にも経済的にも、米国の地位が相対的に低下するの ...

2-2-2. デフレスパイラルのゆくえ

関連項目 2-2-3. 新グローバル資本主義、広がる経済格差 2-4-8. 「持たない」ライフスタイルの広がり 過去の経済理論が通じない新しい環境 現在、日本を含めて先進国は軒並みデフレ圧力に苦しんでいる。インフレに対しては、過去さまざまな経済対策が行われ、実績もある。だが、これだけ長期にわたってデフレが続いたのは歴史上初めてのことである。 長期にわたってデフレが続いている原因は、端的に言えば「グローバル化」だ。グローバル化によって世界経済の構造自体が今までとは違う形に変わりつつある。一方、今までのマクロ経済学は、「政府」「企業」「家計」を基本単位に、国内に閉じられた環境をモデルとしている。だ ...

2-2-3. 新グローバル資本主義、広がる経済格差

関連項目 2-1-5. モノづくりの前提を変える「サステイナビリティ」 2-5-3. 「グローバル」から「マルチナショナル」へ 「南北問題」 ~先進国と新興国の経済格差 20世紀、先進国では主に工業、新興国は主に農業による食料生産や資源供給を行うという、国際分業が続いていた。その結果、先進国と新興国の間で大きな経済格差が生まれた。この経済格差は、「南北問題」と呼ばれ、1960年ごろから指摘されてきた。 先進国は、一般的に1人当たりGDPが3万ドル以上である。先進国の人口は約10億人で、世界全体(75億人)の約13%にすぎない。残りの87%は新興国と途上国である。新興国の1人当たりGDPは、中国 ...

2-2-4. 同時並行で進む「集中」と「分散」

関連項目 2-5-3. 「グローバル」から「マルチナショナル」へ 6-1-2. 地域別人口 「集中」と「分散」が同時に進む 世界の枠組みは、米国を主軸とする「一極集中」から「多極化」、さらには盟主不在の「無極化」、「個」を主体とする緩やかなグループへと変わっていく。国内でもこれと同じようなことが起こる。つまり、東京を中心とする「首都圏集中」から、「地域分散」が本格的に始まるということである。特徴的なのは、地方への分散と並行して「中核都市への集中」もまた同時に起こることだ。全体として見れば「分散」と「集中」という一見矛盾するような現象だが、これは既に世界的なトレンドになっている。 「集中」と「分 ...