2-1. 未来を創る3つのメガトレンド/ビジネス潮流の変化

2-1-1. 3つのメガトレンド

関連項目 2-1-3.「インテリジェント・コンピューティング」 2-1-4.「トリプル・ベロシティ」 ~ビジネス潮流の変化 3つのメガトレンド 未来予測レポートでは、社会全体の大きな潮流の変化を「メガトレンド」と呼んでいる。具体的には「サステイナビリティ」「クラウド・コンピューティング」「ライフ・イノベーション」の3つである。社会が変われば、求められるビジネスもまた変わる。10~15年先のビジネスを考える上で、これらは「未来」を形作る大きな流れとして捉えるべきものである。 第1の「サステイナビリティ」 とは、「モノが足りない」ことを前提とする社会がこれから本格的に始まるということだ。私たちは現 ...

2-1-2. コンピューティング革命としての「クラウド」

関連項目 2-3-3. 「クラウドロニクス・サービス産業群」 5-1-1. クラウドロニクス産業 コンピューティングは「モノ」から「サービス」へ クラウドのビジネス面における変化は、コンピューティングが「モノ」から「サービス」へと変わることだ。少し前までコンピューターと言えばパソコンという「モノ」であった。それが近年、パソコンだけではなく、携帯電話やタブレット端末、テレビなどさまざまなものがネットワークにつながるようになり、パソコンと同じことができるようになってきた。コンピューティングの主役はクライアント側からデータセンター側へと移り変わった。それがコンピューターが「モノ」から「サービス」へと ...

2-1-3. 「インテリジェント・コンピューティング」

関連項目 2-1-1. 3つのメガトレンド 2-3-1. 新しい時代を創る注目のテクノロジー 記録から“記憶”へ クラウド・コンピューティングでは、ブロードバンドを通じて「データセンター」が利用できるようになる。データセンターは、構造的にはスーパーコンピューター(スパコン)と同じであり、その処理能力はパソコンとは桁違いである。さらに、保存できるデータ量(ストレージ)はほぼ無限に近い。 「ストレージがほぼ無限に使える」というのは決して大げさな表現ではない。今や市販のハードディスクでも、安いものなら3TB でも1万円程度で買える。つまり1GB当たりのコストは3円を切っている。1GBのストレージと言 ...

2-1-4. 「トリプル・ベロシティ」 ~ビジネス潮流の変化

関連項目 2-1-1. 3つのメガトレンド 5-1-6. 小売流通サービス産業 「トリプル・ベロシティ」とは? ビジネスには、「商流」(コト)・「物流」(モノ)・ 「金流」(カネ)という3つの基本的な流れがある。そして今、ブロードバンドによって、これらの潮流が同時に、しかも一気に変化し始めている。この3つのビジネス潮流が今、スピードは3倍に、しかもバリエーションも3倍に増えながら一気に変わり始めているのである。これらを総称して本レポートでは「トリプル・ベロシティ」と呼ぶ。 ベロシティ(velocity)という言葉は、日本語では「スピード」という意味を持つ。もう一つ、音楽の世界では「諧調」という ...

2-1-5. モノづくりの前提を変える「サステイナビリティ」

関連項目 2-2-3. 新グローバル資本主義、広がる経済格差 3-2-1. 食料生産・輸出 「サステイナビリティ」がものづくりの前提を変える 最近「サステイナビリティ」という言葉を目にする機会が増えている。一般に「持続可能性」と訳されるが、これを「環境問題の一部」や「CSR」(企業の社会的責任)と捉えている人が多い。「サステイナビリティ」とは何か。一言で言えば、モノが「足りない時代」が本格的に始まるということだ。 今は、エネルギーや食料、資源など、お金を出せば基本的には好きなだけ買える。だが近い将来、そうではなくなるだろう。地球の限界を嫌でも意識せざるを得なくなる。あらゆる分野で「循環」と「持 ...

2-1-6. 生命の常識を変える「ライフ・イノベーション」

関連項目 2-1-5. モノづくりの前提を変える「サステイナビリティ」 2-4-6. 医療革命がもたらすさまざまな変化 テクノロジーによって「生命の設計図」が改変可能に 「ゲノム」とは、簡単に言えば「遺伝情報」のことである。DNA(デオキシリボ核酸)と呼ばれる4つの塩基の配列情報であり、それが「生命の設計図」となっている。ヒトゲノムは約31億対の塩基配列で構成されており、2003年4月にその99%が99.99%の正確さで解明された。しかしこれは、コンピューターにたとえれば、0と1のデータ配列が分かったという段階だ。それがプログラムとしてどのような意味があるのかは、いまだほとんどが謎である。その ...